パキケファロサウルス

全長が約4.5メートルから5メートル程度で、体重は約450キロから700キロとされています。体型は比較的頑丈で、短い前肢と強い後肢を持ち、二足で直立して歩くことができました。顔は比較的小さく、目の位置が高いことから、周囲の視界を広く保てるようになっています。舌や喉の構造から、植物を食べるための特化も見られます。草食性で、主に低木やシダ類などの柔らかい植物を食べていたと考えられています。

最も特徴的な部分は、非常に厚い骨で構成されたドーム型の頭頂部です。この頭部は、頭頂骨が厚くなっており、他の恐竜とは異なる特異な形状をしています。この構造は、自己防衛や、繁殖行動の一環としての対抗行動に使用された可能性があります。パキケファロサウルスの化石は、1970年代に北アメリカ（特にアメリカ合衆国のモンタナ州とサウスダコタ州）で発見されました。ノースダコタ州の化石は非常に有名で、これにより特徴や構造に関する理解が深まりました。